修学旅行1日目。


京都行きの新幹線に乗った。

隣には先生が座って爆睡している。



結局、説得されて来ることになった。







「怒ってるなら謝る。ごめん。」



「そういうことじゃなくて・・・」



「俺が愛莉と一緒に行きたいんだ!」



「嘘つき。」



「入院してたときに言ったことを覚えてるか?」



「・・・覚えてるけど、あれは・・・」



思い出して恥ずかしくなった。




「俺は頼りにされてないってことか?」



「先生だけじゃなく、みんなにも迷惑かかる。」



「………」



「それに、あたし友達いないから・・・」



「成瀬がいるだろ。」



「えっ?」



「あいつが愛莉のことを守ってくれるよ。」



「・・・そんなこと言わないで。」



「俺もなるべく近くにいるから。」



「聞きたくない!もう帰って!」




先生がそんなことを言うと思ってなかった。

なぜかショックを受けた。



先生の言う通り、あたしには良太がいるから。


良太のためにも行こうと決めた。







「先生!起きて!京都に着いたよ!」



「・・・まだ起きたくない。」



手を引っ張られて、先生の上に倒れた。


こ、こんなの見られるわけには・・・