なんだか魔法をかけられてるみたいに

心が落ち着いてきた。



良太の熱が伝わってくる。


手をつないでいるときよりも暖かい。



「俺もこれから努力するから。
愛莉も思ってることはちゃんと言ってほしい。
もう1人で抱えこむなよ。」



「・・・うん。」



「よし!2人の約束だからな!」



「わかった。約束する。」



「俺のこと、ちゃんと見て。」



「いやだ。恥ずかしいよ・・・」



下を向いてたあたしの顔を上げて

良太に初めてキスされた。



「・・・愛莉が俺のこと見ないから悪いんだ。」



「ばか。こんなのずるい。」



「嫌じゃなかった?」



「うん。嫌じゃなかったよ・・・」



「もう1回していい?」



首を小さく縦に振った。




さっきよりも長いキス。

とても大事にされてるんだと感じる。





「いつの間にか頂上すぎたね。」



「キスしてたからな。」



「恥ずかしいから言わないで。」



「言わせたのは愛莉だろ!」



「・・・そんなつもりじゃなかったの。」



「もっと大事なことがあるだろ!!」



「えっ?」



「それプレゼントな。」



言われるまで気づかなかった。


可愛いハートのネックレス。