先生とあのお姉さん

2人で遊園地に来てたんだ。


日曜日で仕事休みだから。



いつも先生には

あたしの相手してもらってたし、

お互いにパートナーがいるから・・・





「ごめん!並んでたら遅くなった!」



「良太、今日は帰ろう。」



「いきなりどうした?
やっぱりジェットコースター嫌だったのか?」



「ちがうの。気分悪くなって・・・」



「それはしょうがないか。」



「ほんとにごめん。」



「じゃあ、最後に観覧車乗ろう!」



「うん。いいよ。」



楽しみにしてたもんね。

でも、今は先生のことしか考えられない・・・







2人きりの空間。

良太を見ることができない。



「先生に会ったんだろ?」



「・・・何で知ってるの?」



「俺もさっき会ったから。」



「何か言ってた?」



「めっちゃ怒られた。」



「良太は悪くないの!あたしが」



「先生のこと好きなんだろ?」



「………」



「やっぱりな。」



「・・・ごめんなさい。」



「謝らなくていいよ。俺の力不足なんだから。」



「でもね、これからは良太のこと」



「こっち来て。」



良太の隣に座った。



肩と肩が触れるぐらいの距離。

優しく手を握ってくれた。