「・・・こんなところで何してる?」
「せんせ…どうして?」
「顔色悪いけど大丈夫か?」
「こないで…」
「もしかして発作か?」
「あれ…のったら……」
「何してんだよ!ゆっくり深呼吸しろ!」
「…水ください」
少しは楽になった。
先生が来てくれてよかった。
でも、どうしてここに・・・
「真人さん。ここにいたのね。」
突然現れた美人なお姉さん。
先生のことを探していたらしい。
「申し訳ありません。」
「こちらの方は?」
「僕の学校の生徒です。」
「体調が悪いのかしら?」
「もう大丈夫です。すみませんでした。」
「彼女もそう言ってるわ。早く行きましょう。」
「………」
「邪魔して、すみません。」
自分からその場を立ち去ろうとした。
もう耐えられない。
「待て。成瀬と一緒にいるんだろ?」
「良い婚約者さんですね。」
「それ本気で言ってるのか?」
「デートの邪魔してすみませんでした。」
お似合いな姿を見せられて気分悪い。
あたしなんかより
美人なお姉さんを選ぶよね。
あの人が先生の婚約者か・・・