ジェットコースターはとても人気で

順番を待っているけど・・・



さっきのことがあって気まずくて話せない。


何を話せばいいのかわからない。



良太があんなことすると思わなかった・・・





「愛莉。」



「な、なに?」



「好きだよ。」



「い、い、いきなりどうしたの?」



「なんとなく。言いたかったから。」



「・・・ありがと。」



「愛莉は俺のこと・・・」





「次の方どうぞー!」





「どうしよう。緊張してきた。」



「俺がいるから大丈夫だろ?」



「そうだけど、落ちないよね?」



「しっかり捕まってれば落ちないよ。」



「うん!わかった!」



言われたとおりに良太の腕につかまった。

もう怖くない。


そう思っていたけど・・・







「・・・死ぬかと思った。」



「俺の腕、強く捕まりすぎ。」



「だって怖かったもん!」



「泣くなよ!飲み物買ってくるから!」



「………」



胸が苦しかった。


我慢するのに必死だったから

あまり覚えていない。



今もまだ苦しい・・・



薬が入ってるカバンは良太に預けたままだった。


ここで倒れるわけにいかない。