1週間で退院することができた。


大和先生は怒ってたけど・・・



でも、夏休みは入院しなきゃいけない。


特に遊ぶ予定とかないけど

学校より病院で過ごすのは嫌いだから。



今回は早く退院できてよかった。





先生は学校が忙しいらしく、

あれから一度も来てくれなかった。



良太は部活が終わってから
何度か会いに来てくれた。



お兄ちゃんも仕事ばっかり。



ほんとに退屈な入院生活だった・・・







「愛莉!学校行こう!」



学校を休んで迎えに来てくれた良太。

また先生に怒られるよ。




「元気になってよかったな。」



「・・・うん。」



「退院祝いは何がいい?」



「そんなのいいよ。」



「じゃあ、これでいいか?」



いきなり頰にキスされた。



驚いて何も言い返せなかったが、

良太は満足そうだった。




いつもなら怒ってるけど

良太には迷惑かけてばかりだから。



付き合ってるのに、
先生といるときのほうが多い。


それを良太は知らない・・・





「愛莉、今日はこのまま学校休まないか?」



「えっ?」



「遊びに行かない?」



「でも・・・退院したばっかりで・・・」



「それなら飯食ってから学校行くのは?」



「・・・うん。わかった。」



「よし!行こう!」