あれから、2人は次の居酒屋に行った。
少し待っていたが、
眠くなったから寝ようとした。
そのとき、ドアが開いた。
「お兄ちゃん!どうしたの?!」
「このまま中に入ってもいいかな?」
「は、はい。」
酔いつぶれたお兄ちゃん。
自分の力では歩けず、
中原さんの肩を借りて帰って来た。
「今日はありがとうございました。」
「もうこんな時間か。そろそろ帰るよ。」
「気をつけて帰ってください。」
「愛莉ちゃんも早く寝るんだよ。」
「最近、嫌な夢ばかりで寝るのが怖くて・・・」
あたし、何言ってるんだろう。
初対面の人にこんなこと言うなんて。
「ごめんなさい。今のはなかったことに」
「もしかして俺のこと誘ってる?」
「ち、ち、違います!ちょっと!!」
いきなり体が宙に浮いたと思ったら
お姫様抱っこされていた。