今日は病院へ行く日。
お兄ちゃんが仕事休みだから一緒に来てくれた。
大和先生と3人でいろんな話をした。
学校や日常生活のこと。
もちろん食事や運動も制限される。
昔から我慢してきた。
それなのに、良くならない。
「愛莉、疲れてないか?」
「大丈夫だよ。」
「そうか。よかった。」
「お兄ちゃんも無理しないでね。」
「ありがとうな。」
「・・・お兄ちゃんは結婚しないの?」
「別にしたいと思わない。」
お兄ちゃんが結婚しないのは
あたしを1人にしないため。
わかりやすいんだから・・・
ずっとあたしのために
お兄ちゃんは自分のことを犠牲にして
いろんなことを我慢してるから。
早くあたしがいなくなればいいのに。
「先生みたいに早く結婚してよ。」
「余計なお世話だ。」
「もう行くよ。授業始まってるし。」
「気をつけてな。」
「いってきます!」
「愛莉!あいつに今日の夜は空けとけって
伝えてくれないか?」
「先生に?」
「うん。頼んだぞ。」
「・・・わかった。」
普通にしていればいいんだ。
もう好きじゃないんだから。
むしろ、今は大嫌い。