先生に会いたくない。
帰って何を話せばいいんだろう。
そんなことを考えながら
ゆっくり歩いていた。
「愛莉!」
「何でここにいるんですか?」
後ろから先生に声をかけられた。
少し息が切れているみたい。
走ってきたのかな・・・
「・・・遅いから心配した。」
「ごめんなさい・・・」
「早く帰ろう。」
やっぱり怒ってるのかな。
自分勝手なことばかりして迷惑かけてるから。
「お腹すいたな。」
「………」
「夜ご飯、何か作ってくれないか?」
「そんなこと言われても・・・」
「ほら、行くぞ!」
「あんまり2人で行動しないほうが・・・」
「そんなこと気にするな。」
そのまま食材を買いに行った。
「何作ってくれるんだ?」
「・・・オムライスにしようと思ってます。」
「それいいな!」
お母さんに教えてもらったオムライスは
あたしの得意料理だ。
お兄ちゃんも喜んでくれる。
これなら自信ある!