すぐに落ち着いてきた。


大地くんにこんな姿

見せたくなかったのに・・・



「もう大丈夫だよ。ごめんね。」



「お姉ちゃん、胸が苦しくなる病気なの?」



「・・・うん。そうだよ。」



「僕のお母さんも胸が苦しくなって
死んじゃったんだ。」



「………」



「僕が守ってあげられなかったから・・・」




ずっと笑っていたのに初めて見せた涙。



こんな小さな体で

1人で頑張ってきたんだね。




「お姉ちゃんは死なないでね。」



「えっ?」



「僕が守るから大丈夫だよ!」



「ありがとう。」




守れない約束してしまった。



ごめんね。大地くん。



今日が最初で最後の出会い。


あたしが死んで大地くんを

悲しませるわけにはいかないから。



こんなあたしのことを

守るって言ってくれてありがとう。