家に帰ってからも
ずっと考えていた。




まずは、住岡と高柳を仲直りさせる方法だよな。
この二人が仲直りすれば大島もいつものように馬鹿にもどるだろう。




高柳の怒った理由はわかる。
もし、逆の立場だったら俺もそうしただろう。




ただ、住岡の言い分もわかる。
こないだの花火に「ワールドカップで日本を優勝させる」と叫んだように、
あいつはサッカーに真剣なのだ。
俺みたいに下手くそなやつがレギュラーなんてしてたら
腹も立つだろう。




結局のところ、どっちが悪いんだろうか。
わからない。




「ねえ、京ちゃん。明日のサッカーの大会。お姉ちゃんも応援行くけんね!」




カメラを磨きながら有希お姉ちゃんが言う。
この人はこのままここに暮らすのだろうか。




待てよ?




そうだ、有希お姉ちゃんだ。
有希お姉ちゃんに相談すれば
何かいい手があるかもしれない。




「ねえ、京ちゃん。ガイヤの写真、真希ちゃ・・・」




「ねえ、有希お姉ちゃん。相談があるんだけど」