何時間たっただろう。
激しい腰の痛みと共に目が覚めた。
「痛っ....」
ものすごく下半身が痛かった。
あたし.やっぱりあのままプロデューサーと....。
ダメダメ。マイナス思考になっちゃ....。
でも行為をしたことには変わりがないんだ....。
あたしはベッドから起き上がると
急いでそのままシャワーを浴びた。
体中の至る所にキスマークを付けられている。
「何でこんな所に....」
当然.ショックだった。
ショックっていうよりも
心が深く傷ついた....。
『レイプ』
何回か耳にしたことのある言葉。
あたしには全くの無縁だと思ってたけど....。
こんなにも身近に存在するんだ───────。
あたしの目から涙が溢れる。
そのままシャワー室をでたあたしは
重い足取りで家路についた。
”23*00”
ボスッ!
ベッドに倒れ込み.スマホのディスプレイを眺める。
「嫌だよ....」
プロデューサーにレイプされたことは
辛かった。悲しかった。痛かった。
....でも泣かなかったよ?
このまま妊娠してたらどうしよう。
何てことが一瞬頭をよぎった。
でもそんなことは考えないようにしていた。
あの日までは───────。