次の日。


ガシャーンッ!

あたしは教室に入ろうとした手を
ドアの目の前で止めた。

何の音....?

ガラガラッ!

教室に入った瞬間。目に飛び込んで来た光景は────。

昨日.あたしとやりあったA子達の椅子や机を 
投げ散らかしている優雪の姿。

一人は.机を投げられ。
一人は.椅子を窓から投げられ。
一人は.カバンの中身を全て出されて
   机に投げつけられていた。

『恐怖』


その言葉しか出てこなかった。

「やめて....」

あたしがそう言っているにも関わらず
クラスメイトはあたしの存在すらにも
気付いていない。

ましてや優雪なんて───────。


「やめてっていってんだろ!」

あたしがそう言った一言に
クラスメイトは振り返り.優雪は昨日よりもっと
悲しそうな表情を浮かべた。