同じ頃、新聞部‐。
「………」
ぐったりと席に座る、坂本、浅倉。部員で一番PCに長ける晃は、又画面と向き合っている。
都市伝説の調査と言っても、信頼出来る情報が乏しい現実であった。
突然、部室の扉が開く。
三人がそちらを向くと、視線の先には明葉の姿があった。
「明葉? 休むんじゃなかったのか?」
坂本が明葉に言う。
「ごめんなさい、私…。やっぱり参加させて下さい」
明葉は一同に頭を下げた。
「そんな、改まらなくて良いのに。てかどうかしたの? 幽霊でも見たような顔しちゃってさ」
浅倉が言う。
「え? 幽霊とかは…特に」
苦笑いする明葉の言葉に、浅倉は更に不思議そうな顔をしていた。
「けど日野さん、丁度良い所に来ましたね。今、面白いサイトがありましたよ」
晃が言う。そして、再びPCに向き直った。
「面白いサイト?」
明葉は呟いた。
「ほんとか? おし、皆で覗いてみようぜ。明葉も早く来いよ」
「はい!」
坂本の言葉に、明葉は答えた。
全員が晃の背後に集まる。そして、PCを覗き込んだ。

「まよなかくらぶ…?」

坂本が読み上げる。
画面には『真夜中倶楽部』と表示されていた‐。