「1年生だからと言って怯む必要はない。
ここに見本が居るんだからな。」


なんて森田先生は私を指差す。


「顧問、唯那は特別なんですよ。
あんまり1年生に火を点けないでください。
俺らだって勝つのに必死なんですから。」


俊輔くんの言葉に場は和む。


「じゃあ、規則でレギュラーは全員参加だからそれ以外の2、3年は出場したい者は期限までに申請書を俺に提出すること。
1年生はまだボール拾いだが、練習前の自主練で俺が決めるから頑張るように。
それと唯那は一応強制じゃないんだが、どうする?」


私は正式なレギュラーメンバーではないので、強制参加のレギュラーとは違い出場するかしないかは自由だった。