健二くんと涼くんの声で他のコートで練習している部員は練習を止め、フェンスの外で練習を見守っていた女の子達はキャーキャーと黄色い声を上げる。
「唯那先輩、頑張ってください!」
「俊輔先輩、応援してます!!」
他のレギュラーを応援していた女の子達も気付けば私達に対する声援に変わっていた。
試合を見守る部員の中に友倉尚輝も含まれていた。
「審判は俺がやるから。」
審判台に上るのは副部長の健二くん。
「ゲームスタート。」
トスでサーブ権は私が取り、センターラインまで下がるとすぐに私のサーブから試合が始まる。