「俊輔くん。メニューも一通りこなしたし、今から練習試合する?」
「練習試合?いいぜ、久々だしやろうか。
でも、俺は玉城部長みたく晩御飯の奢りは賭けないからな。」
そういえば、玉城部長に試合をせがまれたらいつも何かを賭けていたっけ。
最初は諦めてくれるつもりで提案したんだけど、それ以来、玉城部長と試合をする時は何かを賭けるようになったんだっけ。
「あれは玉城部長だけだから大丈夫。」
「………そうか。なら始めようか。」
そう言うと、私は近くにあるカゴからボールを一つ取る。
「おっ、俊輔と唯那が試合やるってよ。」
そう言うのは後から来た健二くん。
健二くんと一緒のクラスの涼くんも一緒みたいだった。
「ほら、他の部員も練習止めて二人の試合を見た方が勉強になるぞー。」
この光景、前にも見たような気が…………