車窓からはきらきらと光るネオンの光が見えている。

酔っ払いのサラリーマンや、ものすごい笑顔を放っている女の子、仲好さそうに腕なんかくん
でいるカップルとかいろんなものが目に入ってくる。

なんだか恥ずかしくて、横にいる袴田君を見ることはできない。

…だって、私に久々に彼氏という存在のものができたんだよ!?

それに、袴田君って何気に(黙ってれば)カッコいいと思うし。

惚気じゃないです。

だって、高校の時の袴田君なんて、彼女いない時はないっていうような感じだったしー

袴田君のこと好きだった子数人知ってるし。

格好いいのは事実なんです。

見た目はね。


「南、着いた」


袴田君にそう声をかけられて、外を見ればネオンの光なんてなくて、閑静な住宅街っていう感じ。