1週間というものは仕事に集中しているとすぐに過ぎて行ってしまう。
「ふみちゃーん。お疲れー。私は今日は帰るよー」
「うん。ばいばい」
私と同様に1週間、仕事三昧だった麻未ちゃんは鑑定がひと段落つき、帰宅。
…私もね帰らないといけないと
それに、さっきメールが袴田君からきてて。
警察署の前で待ってるって。
…早くいかないといけないんです
でもねー、行きたくないのも事実です。
「あ!!南ちゃん!!早く帰ってね!!そうしないと僕、怒られちゃうから!!」
そういって、私を無理矢理、帰らせようとする所長。
…つーか、私が帰らないことによって所長は誰に怒られるというのか。
きっと、麻未ちゃんのいれ知恵だ。
警察署の外に出れば、久々の外の新鮮な空気を肺いっぱいに取り入れる。
外はくらくなってて
最近は青い空見たっけ?なんて考える。
「はーっ」
1週間ホントに何も考えずに鑑定だけをしていた。
…麻未ちゃんには散々いろいろと言われたしりたけど、鑑定していて、ほとんどきいていな
かった。