はぐれないようにするためか今度は袴田君は私の腕をつかみ、ショッピングモールをどんどん進んでいく。


そして、着いたのは女の子らしい服が売ってるようなお店ではない。

女の子でも格好いい感じの服が売っているお店に無理矢理入らされた。


「何かお探しでしょうか?」


そう、格好いい感じの店員さんに声をかけられる。

…格好いいっていうか、大人っぽい。


「あー、此奴にあう服を」

「はい、かしこまりました」


そういって。どこかに行ってしまった店員さん。


「ねー、袴田君。あなたはいったい何をしようとしてるんですか」

「南の女磨き?」

「必要ないです」

「まーそんなこと言わないで、黙ってろって」


何ともひどい。

女磨きとか私には必要ないです。

確かにさ、可愛いのはいいなーって思うけどさ


もとの顔があれだからさ。

どんなに女磨きをしても 無駄だっていうね