静まり返った室内には、あたしの息遣いだけが聞こえた。


いつ手から離れたのか、床にはソウタ先輩からの紙きれが落ちている。


「ばっかみたい……」


動揺していた自分に恥ずかしくなった。

……胸がチクチクする。


あいつの事はもう全て終わったんだ。もう、何もかも綺麗にしたんだよ。


「やっ……!!」


あたしはすぐに電話を閉じ、布団の中へ入った。