「ニヤニヤして、良いことでもあったの?」


優しくお母さんが話しかけてきた。


「そ、そんなことないんだから!」


ドタドタと階段を駆け上がり、自分の部屋に直行する。

そうか。顔にも出てるんだ、あたし。

でも誰が聞いてもそんな奇跡があるなんて信じられない!て、なると思う。

実際、まだフワフワしてるし。


携帯電話を取り出すと、紙きれと交互に見つめる。


これにかければ、本当にソウタ先輩に……?