ーーーその日の夜。


あたしはあれだけ彩られていた弁当箱を、流し台の水に浸けた。

これを見るだけでとても幸せな気持ちになる。


ほら、今も。


ソウタ先輩の事を考えるだけで、あたしはこんなにも元気になれる。


そしてーー。

右ポケットにはさきほどの紙きれ。


幸せが高まってゆく。