ちょこん、といつものようにあたしは廊下に出た。 目立つように髪の毛には、大きめのリボンがついたバレッタをつけている。 それもこれもどれも、全ては彼のため。 あの人の視野に入るためには、色んな手を使ってきた! 「ま〜た、やってんの?ミチ」 そう、呆れ顔で言うのはあたしの親友のアキ。