「いや、俺が払います。塩焼きそばでいいの?」 そうそう、あなたがねって…… え?! 突然、ソウタ先輩の声がふってきた。 高すぎず、低すぎもせず心地よ……て、違うだろ。 「いえ、いいです。あたし自分で買うから……」 もう会わせる顔がない。 それどころか、今すぐ消えてチリになりたい。 感情的になって暴言吐いたのが、あのソウタ先輩だったなんて。 終わった。 あたしの恋が、終わろうとしている。