………ウザい


仕方なく洸弥とラーメン食いに行くことになり、繁華街を二人で歩いているが……………




何かすげぇ人が多い


昼時だから当然とも思えるが、この人数は流石におかしい


ちらっと隣を見るが、コイツは何にも考えていないみたいでずっと口笛を吹いている


「ラーメンラーメン♪あ、紫乃は何頼む?俺はねー今日はトンコツな気分!」

後ろ向きで歩きながら俺に言ってくるが、正直どうでもいい

てか、俺聞いてないし


「んなことより、まだ着かないのかよ」

もう結構歩いてるけど全然辿り着く気配がしない


「んー、もう少しだよ!あと、ここ曲がってちょっと歩けば…………ってうわっ!!」



前方からきた人に気づかずに突撃した洸弥に、呆れながらもその人に視線を合わせる