「―――――やめ!よーし後ろから答案を集めてこーい」
やっと終わった…
「洸弥…………?」
いつもならもっとうるさいはずなのに隣がやけに静か
答案用紙を渡しても未だにペンを持ったまま動かない
「…………よう…………どうしよ!!紫乃ぉ!!」
「ウザい抱きつくな…」
突然立ち上がったかと思えば涙声で俺に抱きついてきた洸弥
クラスの皆がこちらを凝視している
…………居心地悪
「どうしよ!!どうしよー!!俺にはちゃんと夏休みが待ってるよね?ねっ紫乃ぉ!」
「あー待ってんじゃねーの」
「ちょっそんな棒読みで言わないでよ!俺悲しくなっちゃう」
しのーしのーといいながら腕に力を入れてくる洸弥にイラついてくる
「結果掲示が楽しみだなー洸弥」
「んなっ!!紫乃ひどー!」
コイツからかうのすげぇ楽しい……