「ごめんごめん凌雅!」

現れたのは金髪のイケメンさん
……誰だよ

「シュン、コイツ誰?」
金髪は俺のことを見下ろして江口さんに聞いている
おい指差して言うとか失礼だな


「彼はねーあの有名な藤咲紫乃くんでーす!」


てかあの有名なってなんだよ

金髪は一瞬目を見開き俺をじっと見てきた



「お前が藤咲紫乃か…」
「ねっねっ!噂通りでしょ!」

何かよく分からなくなってきた
ってやば。先生のとこ行かないとマジやばい

「あの江口さん俺行かないと行けないとこあるんで失礼します」

「あれ?そうなの?引き留めてごめんねー」


そう言って江口さんは俺の頭を撫でてきた

なんだコイツと思い、その手を払って俺は職員室に向かった







後ろで金髪…加賀美凌雅が俺のことを見てたことに気づいた人はいなかった