「………今ケンカ…してる場合じゃない」
「まあまあ…あ、そうだ、夏休み明けたら東高の文化祭行こうか。あの子も見つかるかも知れないし……ね?どうかな零?」
そっと零の頭を撫でながら友哉は提案してみる
すると、目を細め、ゆっくりと頷きが返ってきたことに軽く笑みを浮かべた
「東高………いたらいいな」
「うん。そうだね」
「あ………でも先に絋……見つけそう…」
零のぷくっと膨らました頬を指で押しながら彼の嫉妬全開な発言に思わず吹き出した
「あっはは!!零……今のはヤバイ!はははっ!ねぇそう思うでしょ、サク?」
サクと呼ばれた男は突然自分に話をふってきたことに反応出来ずにただ狼狽する
「サク………そう思ってる?」
「いやいやいやっ!!思ってないッスよ!(本当は思ってますなんて言えねぇよっ」
「本当はそう思ってる癖にー。嘘は良くないよサクくん?」
「なっ…友哉さん!何言ってるんスか!?ちょっ零さん、そのマジな顔やめっ」
のそのそとサクの元へ近づく零に対して後退していく
「……俺……怒ってない。だって…俺……しー好き」