「何やってんだアレ？って………!?」


裏通りの入口まで行くと、微かにだが声が聞こえてくる

けれどその声は俺が一番聞きたくない物だった














「――――ねーぇ本当に知らないわけ？」

壁に隠れて相手に気づかれないようにそっと様子を伺う

アイツが何でここにいんだよ

目を凝らして確かめると、倒れている男の腹に足を置いて話しかけている姿が何となく分かる

「本当のことを言ってくれないと僕が困るんだよねぇ……。ほら早く！」


「ぐぁっ………っんなヤツなんかっ…………しっ、知らねぇ……よ」