未だに背中にヨウが乗ってることに多少のイラつきを覚えながら歩いてると横から複数の声がした
立ち止まり声のする方を見るが、灯りがほとんどないため様子を伺うことはできない
…………とりあえずヤバイ予感がする
「……おい、ヨウそろそろ降りろ」
俺がヨウに聞こえるくらいの声で言うと、返事をする前にすぐに背中から離れた
表情が強張っているしコイツも何か気づいたのか?
「フジ、気を付けてよ。ここ何かおかしいから」
少し前を歩いていたはずの江口さんたちがいつの間にか俺らの近くに来ていた
「凌雅、俺が「江口さん、俺ちょっと見てきます」
「お、おい!藤咲っ!」
恐怖なんか全く無く、少しずつその現場に近づく
途中棗さんに止められたことにも気づかずに