「…………………ん…え?」
目を開けると見たことのない壁
起き上がろうとしたが頭の痛みに思うように動けない
「………ってどこだここ」
さっきまで屋上にいたはずだ
ここに来るまでの経緯を思い出してみるが何があったのか全く分からない
ったく……何なんだ
するとこの部屋の扉が開いたことに俺の体が反応した
「あ、あのー大丈夫っすか?」
うわすげー頭、真っ青じゃん
「えっと…今凌雅さんたち外出ちゃってて俺が代わりなんですけど…」
そう言ったこの青髪くんは俺に薬と水が入ったコップを渡してきた
「あぁ…さんきゅ」
正直薬とか飲むのあんまり好きじゃないんだけど
「い、いいえ!」
なぜかさっきから挙動不審なコイツ
「あのさ、俺の顔に何かついてる?」
「そういう訳じゃなくて!えーっとそのー…」
おいおい、はっきり言えよなんて思っていると覚悟を決めたような表情で見つめてきた
「紫乃さんですよね。俺のこと覚えてますか?」