「紫乃！はいこれ！」
洸弥が渡してきたのはカツサンド
「………いらね」
「おーい！折角買ってきたんだから食えよな」
ぶーぶー言ってうるさい
恐らく俺がいつも昼飯を食わないのが気に入らないらしい
別にいいだろ
食わなくたって死なねぇんだから
「そうだよ！藤咲くん食べなきゃ」
横から声を出したのは桜木だった
……………腹減ってないんだよな。でももらわないと後がだりぃからな
「ん…さんきゅ」
手を伸ばし、洸弥からカツサンドを受け取った
が、これで終わりかと思えば洸弥はまだ俺のことを見てる
「今度は何？」
「一緒に食べよーね？」
……………うざ
「まあまあ、そんな目で見ないでよ。切なくなるからさ。そうだ茉由ちゃんも一緒にどう？」
