は…………?
「それって誰だったの?」
少し気になったから洸弥の目を見て聞いてみる
「えっとね…あそこにいる子だよ。たしか名前は須藤結実ちゃんだったね」
洸弥が指差す方向に視線をやるとそこには三人の女子がいた
しばらくそちらを眺めていると気づいたのか一人俺の方を向く
「あ!藤咲くんと洸弥くん!」
茶色のさらさらとした髪を揺らしながらこちらに歩いてくる
「……えーっと須藤さん………どうも」
喋ったことないから一応さん付けしとく
「えー何か寂しいなぁ。さん付けなんてやめてよー。結実って呼んで!あ、わたしも紫乃くんって呼んでいい?」
何でこんなにこの人馴れ馴れしいんだ
でも変なこと言って傷つけるのもな…
「別にいいよ」
仕方なく許可すると須藤さんはすぐに笑顔になった
「やった!よろしくね!!紫乃くん!」
なんかめんどくさ……