何か周りがうるさいな…
ゆっくりと顔を上げるとどうやら休み時間らしい
男子も女子もそれぞれのグループで何か話している
“え!そうなの!?アタシも今度行ってみよ!”
“たぶん明日とか来るんじゃない?”
「何の話だ……」
「あ!紫乃起きたの?てかてか!今すごいんだよ」
俺の呟きがどうやら洸弥には聞こえていた
すぐに席につき俺の方を向いて話出した
「知ってる?繁華街にトップが帰ってきたって話」
「は?なにそれ…?」
「マジ!?紫乃知らないの?この辺り一帯を仕切ってるチームだよ!」
“ヤベー!超憧れるー!”
ふーんそうなんだ…ま、どうでもいい
「で、何でこんなにうるさいわけ?」
「何でってそりゃ………
そのトップの姿を見たって言う人がいるからじゃん!」