「そういやさー紫乃は東高だったよな」
チューハイの缶を持ったショウが聞いてきた

「そうだけど何?」
お前が行ってる藤城よりかは荒れてねぇ学校だよ


「俺さ、あそこのえーっとアイツ、加賀美だっけ…」
「その人ならいるけど」

「俺アイツどうもダメなんだよなー」



ふーん勝手に言ってろ
そんなの別に俺には関係ない




「俺も紫乃と同じ学校に行きたい!」

いきなりニイが叫ぶから体がビクッて揺れてしまった……………うわ恥ず


「は!?お前はバカか?藤城はどーすんだよ」

そうショウとニイは藤城生、あ、あとはソウタたちもだな
てかここにいるヤツはほとんどそうだったはず


「紫乃がいないならつまんないし、辞めて転校する!」

「はぁー……お前はどんだけ紫乃が好きなんだよ…」
ショウはため息をつき頬杖をついている


「ね!ね!いいでしょ?しーの!」

「勝手にしろ」

おい紫乃ってショウの声がしたが気にしない
ニイの自由だから俺らが決める必要はない



「マジ!やったーありがと紫乃!」
いつもよりも高い声で叫び抱きついてきた