「やっと戻ってきた…俺ずっと待ってたんだよ!!」
そう言ってさらに俺を強く抱き締める
そんなニイの頭ポンポンとを俺は撫でた
……でも流石に苦しい…嬉しいのは分かるけど痛い…
「おいニイ…そのままだと紫乃が死ぬぞ」
痛みに耐えているなか、助け船を出してくれたのは野間ショウ
俺に電話をくれたヤツだった
「え!?ウソ紫乃ごめん！死なないでっ！」
今度は肩を掴んで揺らしてきた……うう…気持ち悪い…
「ったく…ニイ紫乃をよく見ろー」
ショウの呆れた声にニイがようやく反応した
「ほんとにごめん！もうやめるね!!」
「あ、ああ…大丈夫」
ほんとは全然大丈夫じゃないけど
ニイが涙目でそう言うから許してしまう
この顔、絶対女子よりかわいい…
なんて本人には言えない
確実に拗ねるから
