「あっ…そうだ紫乃さ、メアド教えてよ」
少しは焦った様子でヨウは自分のケータイをポケットから出した
変に意識させちゃったな…ごめんなヨウ
「ん、分かった」
俺もブレザーのポケットからケータイを出す
…♪…♪…♪
「よっし!登録完了!そろそろ昼休み終わるからここ出るぞ」
そう言ってヨウは俺の腕をつかんで屋上の扉を開け、歩き出した
「そういや紫乃お前さ噂すごくね?聞いたとき流石にビビったよ」
いきなりヨウは後ろを向き言ってきた
「噂って何?」
「は!?お前自分のこと言われてんのに気づいてないわけ?」
ヨウ声でかすぎ…そんなに驚くことかよ
“自覚ないとか信じらんねぇ”
………俺には関係ないし…って言ったらまた面倒なことになるから返事はしなかった
「ったく何なんだよもう!凌雅や春汰だけでなく紫乃も…何で俺の周りはこうイケメンしかいねぇんだよ!!」
………………え。