「っ!!しーのぉー!ひさしぶり!!!!」

名前を呼ばれたのが嬉しかったのかいきなり抱きついてきた
く、苦しい…



「お、おうひさしぶりだな。俺が引っ越して以来会ってないから10年振りか」

“榎原陽祐”俺の小学校の時からの付き合いで、小6の時俺が引っ越すまで家が隣同士だった
所謂幼なじみってやつかな



「紫乃ったらまだこんな格好してんのかよ!しかも“俺”って呼んじゃって。少しはぁ、じょ「ヨウ、やめろ…」


そして俺の本当の姿を知ってるヤツの一人


「ごめん紫乃…俺…」
「俺も強く言い過ぎた、ごめん。でも俺はこうしなきゃいけないから」






空気がぬるい
さっきまで吹いていた風は止み、俺達の周りは静かになった