「は?何これ…………」

目の前の光景に唖然とする

「お!やっぱりそうなるよねー。俺一度試してみたかったんだよ!」


先程までの混雑は何処へ行ったのか…
俺らが通れるように端に寄った人たち

……それはもう綺麗に


「こういうのを何て言うんだっけ…えっと……ムース?」

「ちげぇよ…モーセだろ」


周りの好奇の視線が刺さりまくりで、正直言うと辛い

ヒソヒソと何を話してるのかは分からないが……いや知りたいとは思わないが、どうにかしてほしい


「おー彼処にでっかく貼ってあるねぇ…。あー、何か俺、緊張してきた……………」


肩を擦りながら苦笑いの洸弥が桜木と並んで俺の前を歩く




はぁ…………何かもうため息しか出ねぇや