「―――――うわ。人多すぎだろ」
無理矢理引っ張られ着いた廊下
そこは既に同学年の人で混雑していた
余程結果が良かったのか、友達同士で喜びあう姿
また、一方では悪い結果にフラフラと歩いている姿もある
「うーん、これじゃあ掲示板まで行くのに、かなりかかりそうだね」
この人数に呆気にとられた桜木だが、洸弥はニコニコと笑顔を見せる
「チッチッー、茉由ちゃんそれはまだまだだよ」
人差し指を立ると、最早笑顔とは言えない位にニヤついた表情をする
うわ、悪そうな笑み…
こういう時の洸弥は何を考えてるのか分かんねぇから
「え?それってどういうこと?」
呆れている俺とは対照的に興味津々の桜木
コイツも何だかんだ単純なのな………
桜木の反応が嬉しかったらしい洸弥は、満足そうに笑顔を見せる
そして、俺の方を一瞥し
“こうすればいいんだよ!”なんて言うと、大きく息を吸って
「ほら!藤咲紫乃が通りたいって言ってるよー!」
と、叫んだ
それはもう、デカイ声で