「あーもう何でいちいち順位なんか見に行かなきゃ行けないんだよー」

舌打ち混じりに言う嫌みを聞きながらも、立ち上がった洸弥を見上げる


「ま、まあ仕方ないよ!嫌なことがあってももうすぐ夏休みなんだし、ね?」


「茉由ちゃーん…………。どうしよう、俺惚れそう…」

「あ……うん。それはいいかな…」

目を潤ませながら桜木の方へ一歩踏み出したが、完全に拒否をされる


「ぐあーっ!よし!!紫乃!俺らも行くぞ!あ、茉由ちゃんも一緒に行こうか」

気付けば教室の中には俺らも以外にはもう数人しか残っていない


「っおい洸弥、引っ張んなよ…」


そう言っても掴んだ腕を離すことはなく、そのまま教室を出る