目を開けると、部屋は真っ暗

そっか、帰ってきてそのまま寝たんだっけ…





「はぁ…、久しぶりにあん時のことを思い出すなんて」


晨と会わなくなってから見なくなっていた夢が今になってどうして


ガシガシと、自分の頭を掻きながら起き上がり、ベッドに腰掛ける



……そう言えばあの後、家に帰ったらめちゃくちゃ怒られたんだっけ

急にいなくなるから心配したとか、あの時のあの人の対応は今までで一番親らしかったよなーなんて思ったり


そう言えば向日葵はちゃんと渡せたんだっけ?


……あれ、覚えてない


とりあえず、その日から暫くの間外に出してもらえなかったのは確かなんだけど




そんなことを考えてると、“ぐぅ…”って言う腹の虫が鳴ったのに苦笑い

こんなときでも腹は減るのかよ



「ルナのメシもだな……」

部屋の外から鳴き声が聞こえる


ゆっくりと立ち上がり、電気は点けずにそのまま部屋を出た