葵を家まで送り、何故かおばさんに無理矢理家に歓迎された
そして、やっと家に帰って来れたのは既に夕焼けが見える頃だった
「最近俺の周りで色々起こってる気がするけど、どうすることも出来ねぇよな…」
下手なことして事態を大きくするなんて絶対に嫌だし
小さくため息をつき、ドアノブを回して玄関に入ろうとすると、足元に黒い物体が触れた
「………ルナ、ただいま」
“にゃー”
擦りよってきたのをそのまま抱きかかえて真っ先に自室へ向かう
必要最低限の物しか置いてないこの部屋はとにかく殺風景
「まさか彼処で晨に会うなんて思ってなかったな」
部屋着に着替えるとそのままベッドに倒れ込む
“にゃー?”
目の前のルナは俺の側から離れず、じっと俺の顔を見ている
何があったのか、と言ってるように首を傾げた姿に、思わずその頬を弄る
やっぱかわいい