「俺ら何かしたか?」


まるで自分たちはあの事件には関係ないっていうような口振りに苛立ち、自然と拳に力が入った



早くこの場からいなくなりたい………洸弥はまだなのかよ…


「…ハッ……何それ、分かろうとしなかったのに今になって」


「分かろうとしなかったって何だよっ!」


俺の小さな呟きを聞き、キレた晨が俺の胸ぐらを掴む


「俺はっ……………ずっとお前が言いたかったことを知りたくて…待ってた」



……は?知りたかった?
笑わせんなよ




「お前に分かって欲しいなんてあのときでもう諦めたよ」




《晨…………信じてよ》



《こんな場面見せられて信じられると思うかよ!…………気持ち悪い》




あの時のことは消したくても消えねぇんだよ