「彼処曲がったらすぐだよ!」
と言う洸弥のセリフにふーんと返事をしておくと、ふとこの前ヨウ達と行ったファミレスの帰りのことが頭に浮かんだ
《―――――さっきから言ってんじゃん。僕らはしーちゃんを探してるって》
“アイツ”はもういないんだから、俺がそこに戻る意味はないはずなのに何で今更探してるのか…
……ただの気まぐれであって欲しい
「―――のっ!紫乃っ!!」
ボーッと考えていたせいで、急に掛けられた声に驚いた
「ちょっといい?あのね…………言いにくいんだけど………彼処にいるのってもしかして
晨くん?」