……。



俺の前で、パフェをモグモグしてる花。



イチバンたけえの頼みやがった……。



俺はコーヒーだけ。



「で? フミの恋のお相手は?」

「それ、言わなきゃだめ?」

「当たり前じゃん! わからないとアドバイスのしようがないでしょ? まぁ、それ以前にあたしがその人のことを知ってるかだよね」

「……まぁ、知ってると思うよ。結構、有名らしいし。」

「へぇ……で、だれ?」

「……篠崎さん……。」

「え?! あのスノープリンセス?!」

「しっ! 花声でけえって!」

「ごめんごめん、驚いちゃって……。」



やっぱり、有名なんだねスノープリンセス。



「でも、なんでフミが篠崎さんのこと……。」

「まぁ……色々あったんだよなあ……。」



俺は大雑把に花に説明した。



「へぇ……フミは篠崎さんのこと泣かせたんだ~。さいて~。」

「花……話聞いてた?」

「うん、聞いてたよ? まぁ、そんなことはどうでもいいんだよ。

「へ?!」



ちょっと、花の言ってることが見えない……。



「フミ、偶然に頼ってばっかじゃダメだよ! 自分から行かないとなんも始まんないでしょ?!」

「え、あ、あぁ! その手があったか!」



自分から篠崎さんのところに行けばいいんだ!



「でも俺、篠崎さん何組か知らない……。」

「そんなのしらみ潰しに全クラス回るしかないでしょ! 私も手伝ってあげるから、ね!」

「うん、そーだね。」



よし、まずは篠崎さんのクラス探しか……頑張ろ!



って、なんか俺乙女みたいじゃん笑