一時間もしてるのに、草はあんり減った気がしない。




草って、めっちゃ強い。


簡単に抜けるのもあるけど、ほとんどは根っこから抜けなかったり、こっちの手が痛くなるくらい強く生えている。



今まで、ずっと私の家の広い庭の草取りをしてたお手伝いさん、大変だっただろうな。




「……はあ」




季節は春で、私はじんわりと汗をかいていた。




ずっと日に当たって必死でやってたからか、少し貧血気味な感じがする。




「あー……」




私はそのままゴロンと地面に仰向けに寝転がった。




……少し休憩。