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「……くっ。この草、取れない、強っ」
私はジーンズに七分袖のシャツを着て、軍手をはめて地面に屈んで草を取っている。
みどり荘の庭は、だいたい一部屋くらいの大きさで、小さな花壇があった。
その周りに生えた雑草をかれこれ一時間くらいむしっている。
「……うわっ」
さっきまでなかなか抜けなかったちょっと大きめの草がいきなり抜けた。
私は思わずバランスを崩して尻もちをついた。
「……草取り、きつ」
私は尻もちをついたまま、ボソッと言った。
絹さんは、三十分くらい前まで一緒に草取りをしていたけど、洗濯物や、掃除もしなくちゃいけないらしく、私は、あとの草取りを任された。