「瑞希ちゃん、実はまだみどり荘にはあと二人住んでてね」 絹さんが私の横に座る光くんをよけて、私に顔を出した。 ……そうなんだ。 あと二人。 てことは、みどり荘には絹さんを含めて7人が住んでいるということかな。 「一人はいつ帰ってくるか分からないしょうがない人なんだけどね、もう一人はあと少しで帰ってくるんじゃないかな」 絹さんはそう続けた。 へえ。 なんか、いろんな人がいるんだな。